独り言な茶話 ~第10話~:中国紅茶の最高峰「金骏眉」

 なんとなく急に思ったことを何の理論も根拠もなくつぶやいていく、ハイパー身勝手、適当なブログです。あまり真に受けないでください。


 こんにちは、久しぶりのブログになります。体調を崩し一週間近く寝込み全くお茶に触れることができませんでしたやっと復帰しました。皆様の体調は気を付けて下さい。正直な話し決してお茶を飲むだけでは健康は意地できません。規則正しいバランスのいい食事生活・適度な運動、それらを補うためのお茶ですね。少なくとも私はお茶だけで健康を維持することは不可能でした(笑)・・・・そんな話はおいといて本題いきますね。


 中国紅茶と言えば、福建省武夷山地区の「正山小種(別名:ラプサンスーチョン)」、云南省「滇红红茶」、安徽省「祁门红茶」が王道かなといったところですが、その中でも最高峰を誇るといわてるのが福建省武夷山地区の「金骏眉」と言われてます。

 今日はその紅茶についてお話です。

「金骏眉」とはどんなお茶ですか??

あまり好きではないのですが値段から申し上げます。50g/1000元以上の超高級紅茶です。日本円だと16000円~17000円といったところでしょうか。中国紅茶の中では一番の高級品になります。


 なんでそんなバカ高いの??

それは茶葉が全て芽だけで出来ており、500g作るのに6~8万の芽が必要とされてるからです。さらにその芽は冬空けの春の一番最初に出る芽だけを摘み取ります。さらにこのお茶が摘まれる地区も武夷山の国家指定地区となっているためお茶を作るのにも国の許可が必要となります。そして云南省のような広大な地域でもないため茶葉の生産量もそこまで多くはないです。

 なので超高いのです!!


今回なんでこんな高級紅茶を紹介することにしたかというと、「金骏眉」という名を使ってさまざまな紅茶が市場に出回っていることが多いからです。「金骏眉」という茶の名前には「茶葉の芽だけで作ったものを呼ぶ」という規則はありません。なのでビジネス上違反ではないのですが、現実は全く違うお茶です。今回は見ただけで一発でわかるようにレクチャーしていきたいと思います。

 それではいきましょう。


 まず「金骏眉」は福建省武夷山市の紅茶であることです。産地証明として絶対下記のマークがついてます。これがあることがついていることが大前提です。

 次に芽だけで作ってあることです。実際に比べて見ましょう。

 写真の上が純正の「金骏眉」

 写真の下が近所のスーパーで購入した「金骏眉(50g/38元)」

写真を見たら違いは一発でわかるかと思います。上の純正の「金骏眉」が全て芽のみ作られており茶葉が均一ですが、下のは茶葉芽もありますがいろいろな雑物が混ざりあっています。これだけでもうどちらが純正かはわかりますね。


 湯色の違いです。

純正金骏眉は上記のように非常に透明感のある本当にきれいな黄金色をしています。実際は写真よりもっときれいに見えると思います。

対して低価格の金骏眉は色が濃く、紅茶らしい色合いはしていますが、色も濁っています。

もちろん味わいも全く違いまう。

「金骏眉」は淹れ方が難しく、本当においしく淹れてもらったものを私も飲んだことがなく自分でもまだその境地に到達出来ていません。本当においしく淹れたものは花・蜜のような芳醇な甘さ、香りが口の中に広がり、紅茶特有の渋味などなくそれがずっと口の中で残っているような感じらしいです。

 それに対して下の茶は、もちろん飲めなくはないお茶ですが紅茶の味わいですが不快感のある味の残り方をするなど比べるといろいろ出てきます。

 茶殻は・・・見るまでもないですが、全然違いますね。

下のは機械で作らた感のバリバリの茶葉のちぎれ方です。茎は葉など多くの雑物が混ざってますし。

対して上は本当に芽だけで出来ていますね。


 これで差ははっきり見てわかっていただけたかと思います。同じ商品名でもここまで差があります。なのでネットが購入する際などは非常に気を付けていただきたいと思います。

 さぁ今回はもう一歩踏み入れてみていきたいと思います。

「金骏眉」の1つ下に「銀骏眉」というのものあります。

「金骏眉」は春の一番最初で発芽した芽だけを摘み取るのに対して

「銀骏眉」はその茶積みが終わった後、一芽一葉で茶積みをしていきます。

さらにその茶積み終わった後、茶積みしていったのがが最初で述べた「正山小種」になります。

つまり茶樹はすべて一緒で茶摘みの時季と茶摘みの基準が大きく違うのです。企業によっては「銀骏眉」と「正山小種」の間にもう一度茶摘みをいれて別名をつけているところもあります。加工工程も若干違います。発酵時間の長さ、揉捻の強さなどそこは各企業の茶農家の職人の方々のみ知るところになってきます。

 今回は「金骏眉」と「銀骏眉」の差をみてみます。



 上の写真が「金骏眉」

 下の写真が「銀骏眉」

となります。・・・見た目での判断は難しいですが芽の色の黄色の多さで判断していただけたらいいと思います。すべて芽なら均一の黄色となっていると思われるかもしれませんが、発酵・焙煎などの加工を経ることにより色は暗くなります。葉が多いほうが発酵・焙煎時間は長くなるため、写真のように色のバランスに差が出るのです。


 湯色も少し違います。

 上の写真が「金骏眉」

 下の写真が「銀骏眉」

です。どちらも澄んでいて、きれいなのですが「銀骏眉」の方がやや色は濃くなります。

 味は差は今の自分の力量ではっきりとはまだしていません。「金骏眉」は「銀骏眉」より甘さ・香り・うま味が高いのですが口に残る芳醇差が「銀骏眉」より少なく、逆「銀骏眉」は芳醇差はやや勝っていても純度のでは「金骏眉」より低いかなといった具合で、正直どちらもまだその茶葉の本質を出し切れなかったかなというのが正直な感想です。

 先日武夷山紅茶が好きな中国人の方々と一緒にお茶を交わすことがあったのですが、その時も「金骏眉」が好きか、「正山小種」が好きかで意見が分かれる盛り上がりました。人の味の好みは本当にお茶の価格だけで判断は出来ないと改めて考えさせられました。


 茶殻みたらわかりますね。

上の写真の芽だけなので「金骏眉」

下の写真も葉もやや混ざっているので「銀骏眉」

とういう感じででました。芽の肥えた方も「金骏眉」の方がやや肥えているかなといった感じで、内質の高さはやはり「金骏眉」の方が上って考えるのが妥当かと思います。


さぁ今回はこれくらいで終わりにしようかと思います。なんとなく武夷山紅茶について理解していただけたでしょうか??まぁ百聞は一見にしかずではないですが、実際に飲み比べて見るのが一番ですね(笑)

閲覧ありがとうございました。これからも頑張っていきます。

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