茶会日記 ~第7会~ 青柑茶会

 大高中国茶(広州店)にて『青柑茶会』が開催されました。人数が15人前後集まり、大変賑やかなお茶会になりました!!自分が見てきたお茶会で今回一番人数多かったと思います。

 今回は人数が多く一人でしっかり淹れるのは大変(ほぼ不可能)なので、私も一緒に淹れさせていただきました。

 これほどの大人数の前でお茶を淹れるのは私は初めてです。緊張はあまりしなかったですが、どのように淹れていこうか、ずっと頭を巡らせていました。


 今日試飲したお茶は青柑は5種類+红柑です。それぞれ大きさ、年数など、産地など違い、味わいもそれぞれ全く違いとても楽しませていただきました。

 また講義もとても興味深く、私も淹れる側でなく参加者としてしっかりまた聞きたい内容でした。

 簡単ですが青柑茶の説明です。


青柑・・・日本語では「ミカンプーアル茶」と呼ばれたりしてますがミカンとは全く別物と考えたほうがいいと思います。まだ未成熟の状態で収穫した青柑の果肉をくり抜き乾燥させその中に熟プーアル茶か白茶の茶葉を入れて作ります。 青柑の産地は「広東省新会」でここで作らた青柑が一番いいとされています。味わいは中に入っている茶葉・青柑の種類によって大分変ってきます。お茶の味わい重視であったり、青柑の香り重視であったりさまざまです。また淹れ方によっても味わいは非常に変わってきます。例えばお茶の茶葉に向かって注げば茶葉自体の味わい重視になりますし、蓋椀から注げば青柑の香りがメインに、またそのバランスも可能です。

 またその薬効も注目されています。中医学において、青皮の性質は微温性、味は苦味で、体の気の流れをよくすることで、身体の中の痰などの詰まっているものなどを取り除くことができ、血管の保護、健脾養胃、咳を止め、体脂肪を減らす、美容、抗酸化などの作用があると考えます。青皮に含まれるオイルケトン類の物質は上気道を拡張する作用があり、慢性咽頭炎を改善でき、鼻炎と風邪で鼻づまりなどの症状に呼吸をスムーズに改善する作用もあります。

 中国大陸でも非常に贈り物やお土産として人気があり、春節・国慶節など大祝日に手にぶら下げている人が多くみられます。

 しかしその人気から偽物も多く出回っているのも現状です。広東省の新会でないもの偽って売ったり、中に入れる茶葉の等級を偽ったりなど。また高級な青柑茶を大量に作るため、等級の高い茶葉を大量に消費し、結果として高級茶が品薄となり値段がさらに上がるといった現実もあります。さらには高級青柑茶を作り過ぎ売れきれないとう事態まで発生しています。

 確かに質のいいものは本当にすばらしい茶ですが、問題が山積みとなっていお茶の1つだと思います。

 私個人の意見では・・・自分でいい陳皮見つけて好きなお茶をブレンドしたほうが間違いなくいいとは思いますが・・・ですがやはりあの見た目と便利さは素晴らしいですね。

 購入する際は信用できるお店か、産地は明確か、最もいいのは知識のある人と一緒に試飲する、といたったことが重要だと思います。

 


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