~闻韵记~ 第二记:潮州旅行 ~食事編~

 こんにちは  

 先日妻と二人で広東省のお茶の街「潮州」に1泊2日の旅行に行ってきたのでそれを掲載していきます。長くなってしまうので今回は「観光編」「茶館編」「食事編」の3つに分けて掲載していきます。それぞれ気になるものを見ていただけたらと思います。 


 さて、今回は潮州旅行の食事編になります。一泊二日間の旅行でしたので全て地元しか食べてないんじゃないかなと思います。似たようなもは広州でも食べれるとは思いますが・・・それでも比較的広州、もちろん日本でもなかなか食べる機会が少ないようなものを紹介していきます。始めに結果を言わせていただくと、本当に全ておいしかったです。味つけもあっさりしていて、油がきついものが少なく、塩加減も日本人にちょうどいいものばっかりだったと思います。

 それではよろしくお願いします。

  潮州に到着して初めに目にしたのが露店で販売している「虾卷」でした。乾燥したエビを衣につけて揚げ、煎餅みたいにしてものだと思います。通るとエビの香りが漂ってきます。エビが好きな人にはたまらないでしょう。私はエビが苦手なので写真だけ撮ってすぐ逃げました(笑)


 高速鉄道駅「潮汕站」からタクシーでの移動で喉が渇いたので、さっそく露店で飲み物を買いました。これは「杏仁茶」というもので、たぶんアーモンドをミキサーか何かで水と一緒に拡散させ、それをこしたものだと思います。おいしいです。雑な言い方すると杏仁豆腐液状バージョンです。これが一杯5元です。


 こちら私の妻が潮州で一番気に入ったものになります。名前は『凤凰炸豆腐』です。名前の割にはインパクトが少ないですが、味は・・・インパクト少なかったです。ですが素朴で本当においしかったです。豆腐を揚げて、もっさり添えてある葉と一緒にニンニク醤油ダレ、もしくは酸っぱ辛いタレでいただきます。酸っぱ辛いタレは醤油ダレの上にあるのですが、今回は豆腐で埋もれて隠れてしまいました。これサービスしてもらったわけでなく通常の量です。もっさり添えてある葉はミントです。合う合わないは人それぞれだと思いますが、味の違いが楽しめて私も妻も非常に楽しめました。これで10元くらいだったかなと思います。ちなみに妻が本当に好きで2日目も同じ店で凤凰炸豆腐を食べました。その時店員さんが覚えてくれていて、ミントをさらに1盛りサービスしてくれました。ありがとうございます。妻が食べてくれました(笑)

 インスタ映えさせるため私はこんな感じで楽しく食べました。インスタグラムやっていませんが。平日で人通りが少ないからこそ出来る食べ方です。もし人が多かったらこんなこと危なくて出来ません。お子様連れの方は本当に気を付けてください。結構串が長く固く丈夫です。


 これは春巻みたいなものですが中身は全然違います。中にはジャガイモ、香味野菜、小さい牡蛎が入っています。一つ5元ですがかなりボリュームあります。地元のおじさんがちょうど10個ぐらいまとめて買って帰るの便乗して買えたので揚げたてを食べれました。

 食べる際は串を2本か三角形に3本刺して食べたほうがいいです。結構重いので一本では串がしなって食べにくいです。


 このような感じでダラダラ食べて・茶館に行ったらすぐ夕食の時間になりました。

夕食は潮州で一番人気があるお店に行きました。観光地区の「牌坊街」から徒歩で30分くらいだったでしょうか。こちらです・・・

・・・・('Д')!!店を見た瞬間、私たち二人完全にやってしまったと思いました。夕食はここまでローカルなものを予定していなかったので。店名は「官塘原味鱼生」です。

 しかし、こちらの店、来店して非常に良かったです!!ちょっと入りずらく席数も少ないのですがとても満足いくものでした。それでは見ていきます。

 こちらのお店は魚のお刺身を食べるレストランとなっています。特徴は河魚を刺身で食べることが出来るお店なのです。魚は「草魚」というものになります。海の魚もあります。サーモンや鯛だっと思います。せっかく来たので私たちは「草魚」と妻がサーモンが好きなのでそれと、魚の身が入ったおかゆ、生牡蛎もあったのでそれも注文しました。

 こちらが「草魚」の刺身になります。身が固いので細切りになっています。真ん中にあるのは魚の皮になります。

 この「草魚の刺身」を薬味の野菜、数種類のタレと一緒に食べていきます。料理に対してタレや薬味をつけて食べる方法は潮州料理の特徴です。鳥の冷菜、焼き物などにもタレがついてきます。

 味は魚の臭みはほとんどなく、食感がメインでした。薬味とタレで合わせて食べるのが非常におもしろく、中には自分もわからなかった薬味ものあります。新しい味の世界が広がった気持ちです。刺身といば、わさび醤油やポン酢、香味を入れるとしても花穂紫蘇やショウガやニンニクだと思いますが、それを非常にいい意味で破ってくれました。

 牡蛎になります。私は生牡蛎は食べれないので、6個全て妻が食しました。こちらはレモンと醤油が一番合うと彼女は言っていました。翌日以降も彼女は元気でしたので、品質は大丈夫だったと思います。

 お粥になります!!潮州では海鮮のお粥が有名です。今回は魚の切れ身とレタス、浮かんでいる細長いもの(何かわからないですが、これからもからも味が出ておいしかったです)が入ってます。アクセントに柚子胡椒みたいなもの入って非常においしかったです。やや味に変化を加えたかったら刺身の残りの薬味を加えてもおいしくいただけます。

 最後はサーモンです・・・多い・・・二人だけで食べる量じゃない。こちらも薬味、タレがセットできます。わさび醤油もありますが、是非ここではそれに逃げず、オリジナルのタレや薬味を使って食べるた方がいいと思います。そもそもわさびがそこまでおいしくないので・・・

 これだけ食べて2人で300元でした。

  こんな感じで初日の夕食は終えました。私たちが入った時間、7時前後はたまたま空いてましたが、私たちが帰宅するころは、満席で賑やかでした。写真は週末か金曜日の夜くらいなのでしょうが、狭い店内に人が溢れかえっています。非常にラッキーで貴重な体験をさせていただきました。


 さて二日目です、朝はお粥を食べようと前夜から考えていたのですが、まさかの午前10時起床という大寝坊をしてしまって朝ごはんという気分ではなくなってしまいました(涙)

 とりあえずチェックアウトだけ済まして外へ・・・

 まず昨日食べた妻の大好きな「凤凰炸豆腐」からです。

そして今日新たに食べるのこちら

 「牛杂」という牛肉の内臓を煮込んだ料理になります。あっさり味のスープで薬味と下処理で内臓の臭みを消し、あっさりしたスープでいただきます。中にもやし、レタスなど野菜があり追加で面を入れたりすることもできます。テーブルにはアクセントに辣椒が置いてあります。

これは「蚝煎」という名の料理で卵の中に小さな牡蛎が入って上に香菜が乗っています。これには潮ベースのしょっぱいタレがついていました。私は牡蛎が苦手なので、周辺の卵をタレにつけて食べました。うんこれはこれでありですね、お値段30元です・・・妻は十分もとは取れたと思いますが私は「卵焼き塩ダレ添え」で30元です。妻が牡蛎が大好きで良かったです。


 こんなんでまた茶館も行っていたらすぐ帰りの時間です。私はもっと食事を堪能したかったので、妻に頭を下げて帰宅時間30分間際でもう一軒行かせていただきました。

「古城美食府」という地元料理が味わえるレストランです。

時間がないので急いで店内へ。

ディナーの営業が始まったばりなのでお客さんは少な目です。

というか私たちが当日ディナーの1組目の客です。

メニューは豊富で50種類くらいあったと思います。その中かチョイスしたのがこちらです。

こちら「潮州卤鹅肉」という、ガチョウをゆでたあと特製のタレで漬け込んだ料理です。このような料理を「卤菜」といい潮州の名菜になります。臭みはほとんどなくとてもおしかったです。妻はレバーだけ少々しょっぱかったようですが私は平気でした。牡蛎の仕返しにレバーは私がいただきました。

牛肉の香り揚げとエビの揚げ物です。本当は別々の料理ですが写真撮り忘れたので一緒にしました。エビは殻付きで揚げておりそのままバリバリと食べることが出来ます。私はエビは苦手ですが、上に香味野菜がのっていたのでそれと一緒に食べることが出来ました。

 牛肉はクミンなどの香辛料で下味をつけたあと骨ごと揚げてあります。少々食べにくいですが実は骨の周りについている肉の方が味があって周りの肉よりもおいしいのです.


 今回レストランで一番おいしかったものです。「笼蒸豆腐」という名前だったかなと思います。潮州の名菜かはわかりませんが、似たようなものは食べたことがあります。しかし今回決定的に違うのはタレが下に垂れないように蓮の葉で底を覆っていることです。蒸籠で蒸してあげていることで木の香りと蓮の葉の香りが豆腐を覆いより食欲をあおります。

 さらに豆腐も型崩れを恐れず木綿でなく絹豆腐を使うことで豆腐のなめらさと味を甘味を出しています。ダシは干し貝柱と干しシイタケを使いそれをベースに塩味で味をつけて、さらにエビの切れ身、ニンジン、アクセントにセロリを入れています。

 これは是非マネしたくなる味でした。

 最後は「牛肉と酸菜の炒飯セロリのアクセント」でした。これはまぁ・・・普通で写真も撮らなったので掲載しません。


 以上で潮州旅行:~食事編~は終わりです。

これ以外にも潮州で味わっておきたいのが「牛肉火鍋」「牛肉丸」「海鮮のお粥」などなのですが、これらは広州でも全然食べれるので今回はちょっと広州では味わえなさそうなものをメインにしました。

潮州で旅行に行く、料理の参考になったら幸いです。

閲覧ありがとうごさいました。

 

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