独り言な茶話 ~第6話~:改めて高級茶と量産茶を考える

 なんとなく急に思ったことを何の理論も根拠もなくつぶやいていく、ハイパー身勝手、適当なブログです。あまり真に受けないでください。


 すでに何気なくおいしいお茶ばかり飲んでる日々ですが、しかしそれに慣れ過ぎて今飲んでる茶葉の素晴らしさ・茶農家さんの日々の努力を忘れてしまっては本末転倒です。

 そう感じ本日改めて高級茶とそうでない量産向けの低価格の茶葉差を感じ、しっかり今自分が飲んでるものがどれほど素晴らしいものかしっかり向き合っていこうと思います。

そでは早速品監に入ります。

 今回は楽しめるようにクイズ的な感じでやってみようかと・・・


さぁ!!茶葉を見ただけでわかるでしょうか??このお茶葉何か??

・・・外見だけで判断は難しいですよね。これだけで烏龍茶と分かった方はレベルは初級くらいでしょう。岩茶と答えられたら中級くらいですね。その先は・・・外見だけではほぼ無理です(笑)少なくとも四大名枞の「白鸡冠」以外だなってわかってくれたら中上級くらいじゃないでしょうか。

 正解を言いましょう。「大红袍」です。実は正解していた方多いのではないでしょうか?!外れた方も気を落とさないでください。岩茶は外見だけでどんな茶種かを判断するのはほぼ無理です。なぜか??私の考えは加工工程で非常に多く複雑だからです。さらに焙煎の度合いも烏龍茶の中でトップクラスに高いので茶葉の色合いが暗くわかりずらいからです。なのでどの茶葉を見てもほぼ同じように感じます。なので良いお茶かどうかは試飲しなければほとんどわかりません。なのでどのお茶もそうですが、出来るなら試飲は絶対にするべきです!!

・・・ながくなってしまいました。では今回この「大红袍」の差を見ていこうかと思います。


  さぁA・Bそれぞれの外見を見てどちらが良いお茶は見分けはつきそうでしょうか??

写真を一通り掲載したら答え発表します。ちょっと考えてみてください。


ここまでAの湯色です。

続いてBの湯色です。

二つの湯色1~4煎です。

茶殻をです


 さぁ写真を見ただけでどちらが良い茶葉かわかったでしょうか??

今回は・・・

A「近所のスーパー(50g/38元)」

B「大高中国茶(20g/110元)」

ということでBが高級の茶葉でした。写真だけで違いはわかったでしょうか??

それではチェックしていきます。

・外形

 あず外形ですが、色からみるとBは均一なのに対してAにはムラがあります。さまざまな原因が考えられますが、焙煎の仕方が均一でない、もしくはその前の加工工程で茶葉が発酵しすぎてしまい、色が変色した可能性があります。茶葉の形を見るとAはBに比べ細かいです。これは加工工程の「揉捻」が機械で行われておりその時間が長いため、茶葉を細かくなってしまっています。一方Bは手作業で行っているため茶葉の破損率が低いです。さらに精製も問題ありですね。Bは茶葉しかないのに対して茎・その他の雑物が入り混じっています。これだけでもうどちらが良い茶葉かわかってしまいましたね。


・湯色

 正直今回は湯色だけでははっきりわかりません。数煎淹れても明らかな差は感じられません。優位の手がかりは上から見た時です。細かい黒い沈殿物がAの方が多いですね。これは茶漉を使えばもちろん解消されるのですが、あえて使わないことにより外見からは見えない雑物の多さを示しています。


・茶殻

 こちらは写真から判断するのは難しいのですが、Aの方が固くゴワゴワし手触りが悪いです。茶葉の大きさに対して焙煎をかけすぎる可能性が考えられます。また茶葉の破損度も茶殻を見ることで明らかになります。


・味わい

 最後に味わいになってしまいましたが、正直これが一番はっきりでます。比べてみればすぐにわかるのですが、Aを飲んだだけでは正直マズいとは言い難いお茶です。ですがBと比べて見ると歴然とします。Bからは茶葉の甘味、蘭の花のような香り、果物のような甘味など口の中で複雑に厚く優雅に広がるのに対して、Aは香りといっても厚みのない焙煎だけの香り、味わいも雑味があることが感じられます。


 言葉で説明するのは非常に難しいですが、百聞は一見にしかずです。興味のある方は是非一度試してみたらいいかと思います。

 どちらの茶が好きか、常に飲みたいか、それは人それぞれだと思います。しかしBのような高級茶葉は茶農家の方々代々技術を受け継ぎが日々努力し研究を重ねて出来上がったものです。だから値段が高いのです。興味のない人から見たら所詮ただの嗜好品かもしれません。しかしそのただ嗜好品でも味わいの違いはっきりわかると思います。是非、一度本当においしいものを飲んでみてください。

 以上です。閲覧ありがとうございました。



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