独り言な茶話 ~第3話~:沱茶を通して感じた茶葉の優劣

 なんとなく急に思ったことを何の理論も根拠もなくつぶやいていく、ハイパー身勝手、適当なブログです。あまり真に受けないでください。


  沱茶・・・緊圧茶の普洱茶1つです。今飲んでいるのは熟普洱茶の沱茶で一番小さいものになります。もっと大きいもの・中くらいのものさまざまあります。またお茶の種類もさまざまで今飲んでる熟普で、他にも生普・白茶・香料をつけたものなどさまざまです。有名生産地は「云南省下关」で作られたものになります。中国では「滇中三宝(下关沱茶,云南白药,云烟)」と言われる云南省の名産の1つです。基本的純料のものは少なく云南省のさまざまな山の茶樹から拼配(ブレンド)されたものが多いです。価格も他の普洱茶と比べると比較的安価なものが多いかと。また台湾・香港など海外に輸出されるのも多いお茶です。

 味わいももちろんさまざまです。今飲んでるのは比較的さっぱり目でお茶の力は正直弱いです・・・んっ?!?!熟普でさっぱり目、お茶の力弱い・・・つまり熟普の特徴である「醇」があまりはっきりしないってこと?それってどうなの??

 私の中の正解を言います、「お茶を味わう」という観点ではバツです。正直このお茶は推奨したくありません。ですが、「常用する」・「日常で飲みやすいお茶である」という観点ではアリです。

 なぜか!?

 1つは、お茶の力が弱いということは飲んだ時体に負担がかかりずらいとうことになります。例えば普洱茶の王「老班章」は非常にお茶の力(覇気)が強く、生普洱茶はもちろん熟普洱茶も刺激性が強いです。飲んだら体中が熱くなり汗ばんできます。私も「覇気」の強いお茶は大好きでお茶を購入する重要な基準にしています。ですが飲んだ後は正直疲れます。つまり常用にはあまり適さないということになります。

 2つ目、普洱茶が苦手な人の大部分は独特の香り「陈香」です。もちろん質のいい普洱茶ほどこの香りはよりよくなっていき、お茶を勉強した結果一番に好きになったものは「普洱茶」という方々も多数います。私もその中の1人です。ですがそれにはやはり時間とお金をどうしてもある程度費やしてしまいます。それなら無理に陈香の強いお茶は飲まず、低めの普洱茶を飲むのも全然アリです。全く恥ずかしがる必要ないです。

 3つ目、薬膳茶を作る時に相性がいいです。例えば菊やバラなど花茶と合わせてみたい時。こういった場合は陈香が強いと香りが喧嘩してしまい、バランスを取るのが難しいです。いい例が「青柑茶」です。このお茶は青柑と中に入れる茶葉のバランスが非常に難しいです。中に入れる茶葉を高級にして青柑に力を抜くと、高級茶葉の味わいを損なわせます。かと言って青柑に力を入れて、中の茶葉を粗末にしたら、今度は青柑の香りを損なませます。では両方超高級にすればいいのか・・・それは市場に出回ってませんし、欲しいという顧客も少ないです。つまり大雑把な言い方をすればハンバーガーと一緒でバランスが大事なんです。

 では薬膳茶を作るにあたって弱いお茶を使いました。でももう少し普洱茶の味わいが欲しい。それなら煮出せば大丈夫です。ですが注意していただきたいのは弱いお茶や安価な茶葉は煮出すことにより青臭さや雑味が出てきます。なので煮出す時間には注意してください。

 4つ目、比較的安価です。なので普洱茶苦手な方は好きになろうと無理して高級なものは買わず、好きになるきっかけが訪れるまで、待ってみるのがいいかと思います。


 以上・・・長々と語ってしまいましたが、つまりはお茶の力の強さだけでは優劣はつけられないということになります。それぞれそのお茶にはメリット・デメリットが絶対あります。それを踏まえてお茶を理解することが大事だと思います。

 あぁ!!!!最後に沱茶の淹れ方ですね。大きいものは砕いて淹れれば大丈夫です。年数や茶葉の種類にもよりますが、熟普洱茶もしくは年数の経た黒茶の場合は洗茶を2回やることが多いです。今日飲んだ小型のものは、私の場合洗茶の際、茶葉に直接お湯をあて茶葉全体にお湯を浸透させるイメージで洗茶していきます。実際に飲むとき(冲泡)では直接茶葉にあてるないようお湯を淹れていきます。お湯の温度はほぼ100℃です。

では今回はこれくらいで、閲覧ありがとうございました。



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