茶会日記 ~第6会~ 大高学長のお茶

 本日、大高学長が上海に戻る直前に「大红袍(福建省北部の岩茶)」を淹れていただきました。「大红袍」は私の妻が一番大好きなお茶で、私もとても好きです。その「大红袍」ちょっと思い入れがありまして、ちょうど去年の今くらいだと思います。私が中国茶を学び始めて半年経つか経たないかくらいの時に、私の妻・大高学長・その他お客様に私が大红袍を淹れる機会がありました。私が淹れ、大高学長がお茶について講義をし、最後に大高社長が復習のためにもう一度大红袍を淹れてくれました。その時に妻が「あなたが淹れたのとは全然違うじゃん!!なんで!!」と飲んだ瞬間すぐに言われました。私もその時、大高学長のお茶を初めて飲み衝撃が走りました。なんでこんなに違うのかと。色は濃いの透きる茶湯の色、そこから香る香り、口の中で広がる味の変化(层次感)、喉越し、飲み込んだと同時に頭のてっぺんまで伝わるお茶の力。今でもあの味は覚えており私の目標です。

 その「大红袍」(多分のその時のとは違う種類)を今回戻る直前に淹れていただきました。

 外形から判断するのは難しいですが、まず色合い、茶葉のよじれ具合、不純物の有無、茶葉の完成度、目立つ不自然なところは全くなく間違いなく高級品質の茶葉です。

 その後は大高学長の淹れ方をもうガン見です。申し訳ありません、写真を撮っている余裕はありませんでした。上記に掲載してる写真は4~5煎目の写真です。

 写真映りがどうしても悪くなってしまうのですが、色はこれよりもっと澄んでいます。味わいは茶葉が前回と違ったので、もちろん違うのですが、やはり自分が普段淹れるのとは感じ方が全然違います。久しぶりに大高学長のお茶が飲めて非常に良かったです。

 その後・・・今度は自分が大高学長・スタッフ全員にこれと同じお茶を淹れることになりました!!ちょうど前回のこともありましたので、今度はもう整えて挑めます。迷いはなく武者震いみたいな感じです。とりあえず淹れる前の段階のイメージは”一煎目で香り甘味重視、二煎目からしっかり味を出し「岩韻」を明確に淹れていこう”でした。・・・結果です・・・撃沈です・・・今回はやや今回はやや薄く入ってしまい、お茶甘味、香りはいいのですが、目標としてた「岩韻」を出し切れずに終わってしまいました。しかし今回はしっかり淹れる前に目標をしっかり定めたことで、自分の今回「岩韻」が出し切れなった理由が明確になり次につながる淹れ方が出来たと思います。まだまだ学長には及びませんが、徐々に近づいて見せます。

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